2022年4月23日に、北海道の知床半島の沖合で観光船が遭難した事故。
この遊覧船の運営会社「知床遊覧船」の社長は、桂田精一さんです。
実は、経営については全くのド素人だった桂田社長は、経営コンサル「株式会社武蔵野」の小山昇さんの言いなりだったようです。
そもそも、なぜ桂田精一さんは経営について全くの素人だったのに、社長となったのでしょうか?
知床遊覧船の社長「桂田精一」さんの詳しい経歴や社長になったきっかけ、そして経営について指示を仰いでいた経営コンサル「株式会社武蔵野」の小山昇さんとの関係についてご紹介します!
【画像】知床遊覧船の社長|桂田精一の経歴
知床遊覧船の運営会社社長「桂田精一(かつらだ せいいち)」さんの経歴ですが、もともと陶芸家でした。
3歳の頃から絵を描いていたので、かなり本格的にアートの世界に居たようですね。
15年前の2007年頃に、陶芸家を辞めて突然ホテル経営を始めたそうです。
現在は、「有限会社しれとこ村」の代表取締役社長として、桂田精一さんはホテルやレストラン、そして遊覧船などの事業を展開しています。
●しれとこ村グループ
- 知床海岸食堂(レストラン)
- 世界自然遺産の宿 しれとこ村 つくだ荘 (宿)
- 知床ウトロ温泉 流氷と温泉の宿 海に桂田(宿)
- 秘境知床の宿 地の涯(宿)
- shiretoko HOSTEL hanare(ホステル)
- 知床うまいぜ(ネットショップ)
- ザ・キムンカムイ(流氷浴)
- 知床遊覧船
といった感じで、観光産業で幅広く事業をされていますね。
上記の他に、ザ・キムンカムイと知床海岸食堂が含まれます。
ちなみに、桂田精一社長は、下記投稿の右側に居る人のようです。
実践経営塾に参加者の桂田社長(右)は知床、左は、徳之島の徳山社長が並んで食事している。 pic.twitter.com/0Ksyuk32Wy
— 小山昇 (@KoyamaNoboru) June 4, 2014
桂田社長の顔画像。↓
2022年4月27日に行われた、謝罪会見時の桂田社長はこちら。↓
陶芸家だった桂田精一さんは、どんな作品を作っていたのでしょうか?
知床遊覧船の社長|桂田精一の陶芸家時代
知床遊覧船の社長「桂田精一」さんの陶芸家時代の作品です。
桂田精一さんが陶芸家時代には、こういった作品の個展をデパートで開くほどだったそうです。
デパートで個展を開くには、それなりの需要や集客の見込みが無いと難しいですから、凄いことですよね。
桂田精一社長が運営する「しれとこ村」グループの宿にも、どうやら所々に桂田社長の作品が置いてあるみたいです。
確かに、宿の中にはこういったアートのスペースがあるので、奥の置き物も桂田社長の作品かもしれません!
知床遊覧船の社長|桂田精一は経営ド素人だった!
こんなにアートにどっぷりとつかってきた、知床遊覧船の運営会社社長の桂田精一さん。
当たり前ですが、経営にはド素人でした。
いい宿ですが、桂田精一社長は有名百貨店で個展を行うほどの元陶芸家で、突然ホテル経営を任され、右も左もわからないド素人。
引用元:BIGLOBEニュース
こう話したのは、後にしれとこ村の経営コンサルを行う「株式会社武蔵野」の小山昇さんです。
知床遊覧船の社長|桂田精一コンサルの言いなりに!
知床遊覧船の運営会社「有限会社しれとこ村」の社長の桂田精一さんは、「株式会社武蔵野」の小山昇さんに経営コンサルを依頼。
しれとこ村の桂田社長は、陶芸家で、東京のデパートで何回も個展を行なっていた。ホテルのアッチこっちに陶器が置かれていて違和感があった。3歳から、絵を描いていた。突然、ホテル経営を任されたから経営はど素人です。感性が良いから、結果が出る。観光船と桟橋は、社長になってから買い取った。 pic.twitter.com/9LL9g6zuPf
— 小山昇 (@KoyamaNoboru) July 24, 2017
経営については右も左もわからない桂田精一社長は、経営コンサル「小山昇」さんの言いなりといっても過言ではありません。
運よく何もわからないから、小山にアドバイスされたことは「はい」「YES」「喜んで」ですぐ実行した。
引用元:BIGLOBEニュース
いや、「喜んで」って…。
例えば、
- 知床観光船が売りに出された時、値切ってはダメと指示
- 世界遺産の中のホテルが売りに出された時、買って外壁を変えろと指示
- 「国民宿舎桂田」の宿の名前を変えるように指示
- ハイボールの氷を氷柱に変えて、2倍の値段で販売
といったように、経営コンサルの小山昇さんが言った通りに全て行動した桂田精一社長。
おかげで、赤字旅館が一気に黒字へと変わりました。
経営コンサル「株式会社武蔵野」の小山昇とは?
知床遊覧船の運営会社「有限会社しれとこ村」の社長の桂田精一さんが、経営コンサルをお願いした「株式会社武蔵野」の小山昇さんとは、一体どんな人なのでしょうか?
小山昇さんは、株式会社武蔵野の代表取締役社長です。
- 名前:小山昇(こやま のぼる)
- 生年月日:1948年生まれ
- 出身地:山梨県
- 出身大学:東京経済大学
株式会社武蔵野の社長には、1989年に就任。
小山昇さんは「数字は人格」という言葉のもと、750社以上を指導してきています。
全国各地で年間240回以上の講演やセミナーを開いていて、とにかくすごい先生といったイメージです。
小山昇さんには著書もたくさんあり、
- 会社
- 経営
- 儲け
- お金
などのテーマが多いようです。
そして、株式会社武蔵野について。↓
- 経営支援事業
- 環境衛生事業
という2つの事業を担っている株式会社武蔵野。
株式会社武蔵野はなんと、あの「ダスキン」のフランチャイズ東京1号店なんだそうです。
そして、経営支援事業というのが経営コンサルティングなどの事業です。
なぜ桂田精一は知床遊覧船の社長になった?
桂田精一さんが有限会社しれとこ村(知床遊覧船運営会社)の社長になった理由は、父親の後継ぎでした!
15年ほど前に地元に戻り、宿泊業を営み、斜里町の町議だった父親の後を継いだ。
引用元:日刊ゲンダイ
桂田精一さんの父親は「桂田鉄三(てつぞう)」さんで、過去に斜里町の議会議員をされていました。
どっぷりとアートの世界にいた桂田精一さん。
社長に就任した時に全くの経営ど素人だったということは、父親の後を継ぐという計画ではなかったのでしょうか。
知床遊覧船の社長|桂田精一のまとめ
知床遊覧船の運営会社社長「桂田精一」さんの経歴や、経営コンサルの株式会社武蔵野「小山昇」さんについてご紹介していきました。
桂田精一さんは、
- 父親の後継で社長になった
- 社長になったにも関わらず経営はド素人
- 経営コンサルの言いなり
- 経営コンサルは株式会社武蔵野の「小山昇」
ということが分かりました。
会社経営という観点から売上を上げることも大切ですが、観光業に居た私としては「お客さま」を大切にするという点をベースに運営してほしいというのが個人的な意見でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!