鳩山由紀夫がルーピーと呼ばれた理由は?オバマ氏も困惑?

第93代内閣総理大臣、鳩山由紀夫氏。

そんな鳩山由紀夫氏には、「宇宙人」などたくさんの不思議なキーワードが存在します。

その中でも、特に特徴的なのが「ルーピー」。

鳩山由紀夫氏は何故ルーピーなんて呼ばれたのでしょうか?

オバマ氏も困惑して回顧録に記録した、鳩山氏のルーピーについてまとめてみました。

鳩山由紀夫がルーピーと呼ばれたきっかけは何?

鳩山由紀夫氏は、第93代内閣総理大臣で、2009年9月16日から2010年6月8日まで鳩山内閣は続きました。

鳩山内閣の大きな課題の1つとしては、「米軍普天間基地の移設問題」が挙げられます。

鳩山由紀夫氏がルーピーと呼ばれたきっかけは、「核安全保障サミット」でした。

2010年4月12日〜13日、アメリカのワシントン開催された「核安全保障サミット」に47カ国の首脳が集まりました。

もちろん、当時の鳩山由紀夫首相も出席。

その時の様子を、4月14日米紙ワシントン・ポストで報じた内容で、鳩山氏について下記のようにありました。

大統領がどれだけ相手にしたかに主な基準を置き、鳩山首相の立ち回りを「最大の敗者(the biggest loser)」「不運で愚かさを増している(hapless and increasingly loopy)」と厳しく評価しました。

出典元:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1602A_W0A410C1000000/

「不運で愚かさを増している(hapless and increasingly loopy)」という表現から、loopy(ルーピー)という言葉が話題になりました。

この時の鳩山氏に対しては、アメリカの評価はかなりの酷評でした。

ちなみに、この時の訪米で、鳩山氏は正式な日米首脳会談ができないだけではなく、夕食会の席で約10分の意見交換のみに終わっています。

そもそもルーピーの意味は?

ルーピー(loopy)の意味を調べてみました。

(アルク英辞郎参考)

  1. ループ[輪]の多い
  2. 頭のおかしい、気の狂った
  3. 愚かな
  4. 奇妙なほどに現実離れした

元々は、loop(輪)というのが語源のようですね。

ワシントンポストで、鳩山氏に対して使われていたloopy(ルーピー)は3番の「愚かな」という意味でしたね。

現在でも、鳩山由紀夫氏を検索すると、ルーピーというワードが出てくるほど印象深い呼び名となっています。

鳩山由紀夫がルーピーと呼ばれる理由:オバマ氏も困惑?

Barack Obama
Barack Obama 「A Promised Land」

2020年11月17日、アメリカでオバマ氏の回顧録「約束の地(A Promised Land)」が発売されました。

全世界25ヵ国でベストセラーとなり、日本でも2021年2月16日に上下巻2冊が同時に発売。

この中に、当時の日本の首相「鳩山由紀夫氏」について書かれた部分があります。

その内容が、若干物議を醸しました。

その内容をご紹介します。

鳩山氏のルーピーについて:オバマ氏の回顧録の内容から

共同ニュースでは、オバマ氏の回顧録の内容をこのように報じています。

WASHINTON-Former U.S. President Barack Obama, in a memoir released Tuesday, recalled his frustration with Japan’s era of revolving-door prime ministers that coincided with his presidency and described one of his former counterparts Yukio Hatoyama as “awkward.”

出典元:Kyodo News

上記の内容を訳すと、

アメリカ元首相バラク・オバマ氏が、火曜日に発表された回想録で、彼の大統領時代を共にした、「コロコロ変わり続けた日本の総理大臣の時代」へのフラストレーションを思い出し、その中の一人である鳩山由紀夫を「AWKWARD」と述べた。

となります。

ポイントは、オバマ氏が鳩山氏を「AWKWARD」と形容したことです。

「AWKWARD」の意味は、

  1. 不器用な
  2. 気まずい
  3. 扱いにくい
  4. ぶざまな、武骨な
  5. 野暮な、洗練されていない
  6. 居心地が悪い、落ち着かない
  7. 注意深く対処しなければならない、手ごわい
  8. 不適切な、迷惑な
  9. 非協力的な

といった意味があります。

どれをとってもあまり良い意味にはならないのですが、こういったニュアンスを含んだ言葉で鳩山氏が表現されました。

ちなみに、オバマ氏が回顧録に書いた鳩山氏の内容はこちらです↓

“A pleasant if awkward fellow, Hatoyama was Japan’s fourth prime minister in less than three years and the second since I’d taken office — a symptom of the sclerotic, aimless politics that had plagued Japan for much of the decade,” 

出典元:Kyodo News

これに関して、共同通信はこのように訳しています。

「鳩山は、3年未満で4人目の首相だった。硬直化し、目的を失って漂流した政治の症状」

こちらについては、日本のコロコロと首相が変わる様子に、オバマ氏がかなり困惑していたと、とられていますね。

こういった日本の状況と、鳩山氏の様々な言動が重ね合わせて記憶されているかもしれません。

鳩山由紀夫がルーピーと呼ばれた理由のまとめ

鳩山由紀夫氏がルーピーと呼ばれた理由について、まとめてみました。

英語のニュアンスがありますので、受け取り方は様々ですが、「ルーピー」というワードはとても話題になりました。

鳩山氏がルーピーと呼ばれた理由については、

  • 明確に記事にloopyと書かれたものがあった
  • オバマ氏の回顧録からも読み取れる日本の状況

といった、背景にあった状況とそれに重なった記事から、「ルーピー」という言葉がでてきたのかもしれません。

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